デジタル海底音響画像データの公開 | ||||||||
東京大学大気海洋研究所が所有するサイドスキャンソナーIZANAGIは、超音波を用いて海底面の音響的写真画像を作成する装置です。本システムで得られたデータから画像処理によって作成した海底音響画像は、断層や地滑り等の海底微細地形や底質分布の把握などの学術目的の他に、ケーブル敷設、海底を利用した資源探査、コンサルタント業務の基礎資料や防災面での基礎データとして利用されています。 弊社では、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託を受け、本システムで得られたデータからデジタル海底音響画像を作成し、画像データの公開及び検索表示ソフトウェアの公開を行っております。公開するデジタル海底音響画像データは、概要版(メッシュサイズ:100m)と詳細版(メッシュサイズ:20m)です。 概要版は、現在、このホームページから無料で公開しております。ご希望の方は、「画像のご利用について」をお読みのうえ、ダウンロード画面へお進みください。 詳細版は、御注文を受け付けております。お気軽にser_vice_1@ohti.co.jpまでお問い合わせください。 |
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IZANAGIによる海底面探査の概念図
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調査船上のIZANAGI曳航体(長さ5m)
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海底音響画像の特徴 | ||||||||
(1)後方散乱強度
いざなぎ曳航体は海底面に向かって扇形の指向性を有する音波を発信し、海底で反射または散乱して曳航体に戻ってくる後方散乱波の音圧強度を用いて海底面を画像化します。後方散乱波の音圧強度は、海底における微細な起伏の違いや底質の種類、粒度の違いによって変化する性質をもちます。たとえば、火山岩は堆積岩(物)よりも散乱強度は強く、また堆積物中でも泥、砂、レキと粒径が大きくなるにしたがって、散乱強度が増す傾向にあります。また海山のような山体の斜面が、曳航体の方向を向いている場合は、音波の反射により、散乱強度が強くなります。 |
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底質、地形と散乱強度との関係
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(2)探査幅
曳航体直下の音響画像データは、後方散乱波ではなく反射波となり、品質が劣化するため、画像として利用しておりません。したがって、曳航体直下において、航跡方向にデータの未収録部分が現れます。未収録部分の幅は、探査幅10240mの場合で約400m、探査幅5120mの場合で約200mになります。 |
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曳航体直下付近のデータ未収録部分(両翼探査幅10240mの場合)
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※相模湾のデジタル海底画像の探査幅は、南の東西測線を除いて、探査幅が5kmとなっております。
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検索表示ソフトウェア | ||||||||
検索表示ソフトウェアメインウィンドウ(Windows上での表示例) 図中の赤枠が登録されている海域 |
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検索表示ソフトウェアの表示例
左:デジタル海底音響画像の表示 (Mac上) 右:デジタル海底音響画像とコンターの表示 (Windows上) |
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お問い合わせ:ser_vice_1@ohti.co.jp
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